一歩に気付ける柔らかい眼差し
お知らせ
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今月のふじみ園長のコラム
新年明けましておめでとうございます。
足早に過ぎゆく時間の中で生きているような気がしていますが、考えてみれば、時計の刻むスピードが人によって変わるわけではなく、誰にでも平等に与えられている極めてフェアな存在。だとすると、その公平な時間の中で、走るのも歩くのも、スキップするのも、立ち止まるのも自分の采配であって、言ってみれば気持ちの持ち方次第。そうなると、私が使う『あっという間』というのは、言い訳に過ぎない気がしてくる。時間がないせいでできなかった…とか言っている段階で、自己中心的な物の見方しかできていない証拠かも・・・。と昨年やり残したことへの言い訳を一生懸命正当化して格好よく言おうと考えている自分がいます。
実は・・・年末のお休み中インフルエンザに臥しておりました。
と言っても一晩で熱は下がりほぼ元気だったのですが、お孫ちゃんにうつすといけないので自室にこもっていた4日間。「ばぁーばとこ行くぅ」と窓越しで大泣きしている3歳。。。。。そうだ、この辺に……いつか編もうと買っておいた毛糸があったはず。だって、今だよ、時間はたっぷりあるぞ。 久しぶりの編み物だから
思い出しながら編針を動かし、網目を数えながら編んでいく。同時進行でいろんなことが頭をぐるぐる。編針を動かす手指、イメージする形、誰が考えたんだろう、編み物ってすごいなあ。一本の糸が規則正しく絡まって思う形になっていく。数え間違えたり目を飛ばしたり規則を破っても何かの形にはなっていて、もっとすごいのは間違えに気付いたらそこまでほどけば何回でもやり直せること。
ふと、幼い頃にリンクする。お母さんがセーター編んでくれたよなぁ……お姉ちゃんが叔母さんにもらったのが羨ましくて、ただただ不機嫌でふくれっ面の私のために。そうよ、あのお気に入りはお母さんのセーターをほどいた毛糸で編んでくれたんだ。山奥の田舎で運転もできないお母さんが魔法使いのようにプレゼントしてくれた、薄い黄色とエンジ色の少し丈の長い裾の広がったセーター。すんごく嬉しくてすぐに着てはしゃいだ朝、お母さんは寝てなかったんだよね。急に眼がしらがギュッと詰まる感じがした、セピア色の風景の中に笑みを浮かべながら手を動かすお母さんの姿が見えて……うぁっっぁぁ……。涙が勝手にどんどん出てきた12月31日泣き納め。お正月はお墓参りに行こう。すっかり気持ちも浄化された感じになった時、帽子が2つ、ピンクと白のお揃いで。お孫に渡そう。。喜んでくれるかな。
ある意味『あっと言う間』の時間。あっという間も悪くないと、これまた自己中心的な思い込み。
今の時間は今しかない。
さあ!! 2025年の大切な今を一緒に進もう