思いを馳せる
猛暑を告げる蝉噪が1センチの隙間から一気に侵入してくる朝。 ドアを開けた瞬間に車内を埋め尽くしてくれる その合唱団は、だいたい長くて2週間でメンバーが入れ替わる運命にある。その高らかな鳴き声に、とにかく必死なのだろうとか、その生涯を謳歌する潔さがすごいな、、とか。人間の自分が感じる私目線。あちらからすれば、ほっといてくれって話だよな、とかとか。そんな多分どうでもいい事に思いをはせる。
子どもたちは、プールではしゃぎキャーキャーと声を弾ませる。危険と隣り合わせの活動であることを、常に頭に置きながら、満面の笑みで一緒に楽しむ先生たち。そう、命を育てる日常は、いつも危険と隣り合わせである。だからこそ、一生懸命考え、一生懸命楽しむ。それを毎日繰り返す。楽しい日々が受け継がれていくように、精いっぱいの愛情と精いっぱいの笑顔で包み込む。押しつけではないそんな空気感が心地よく、安心させてくれる。やっぱりここはいい。
カタンッ。カタンッ。水の中から頭をもたげてこっちを見ている亀太郎。ああ君も本当は広いところに行きたいのか。いやいやもしかすると、たくさんの子どもたちに愛されて、自分が亀だと分かっていないかもしれないな。これも勝手な私目線だが。
気が付けばいろんな命が交わっている。それはみんな受け継がれたものだから、自然に馴染んでいるわけで。
もうすぐお盆。お墓参りに行こ。



