大切な命
身近な小動物を大切にすることから始まって、自分の命を大切にしていくことへと発展して指導するのが生命尊重の基本的な教えだということは、誰もがわかっているでしょう。
先日、生まれたばかりのてんとう虫を手のひらにのせ、何気にブチっとつぶしてしまった子がいました。決して殺そうと思っているわけではなく、優しく触っただけなのです。その後、てんとう虫はその場にいた子ども達でお花の上にのせてもらいました。
ある場面では、物にも命があると仮定して話をします。例えば机をたたくと「お机が痛い痛いって言ってるね。」とか、相手の気持ちを考えられるように促すのです。
すべてのものに命の尊さがあり、相互の助け合いがあるから、人は人なりに、物は物なりに存在の意義があるのだと思います。
私たちの日常は当たり前のように過ぎていきますが、いろんな場面で命の大切さに触れることができているのです。
人が大事、自分が大事と思える一人ひとりであるように、柔らかく温かい眼差しと笑顔が行き交う保育園でありたいと願います。