2025年度(R7)園長コラム
表現のきっかけは楽しいことから(4月園だよりから)
今年度のテーマは『一人ひとり違う感じる心、自己表現のきっかけを応援しよう』です。
みなさんどうでしょう。自分を大事にしてますか? 自分の感じ方を尊重してますか? 一つのできごとに対する感じ方はみんな同じじゃないから、まずは自分の気持ちと正直に向き合い、そして違う考え方や感じ方があることに気付くことができたら視野も広がると思います。
目の前の子どもはどうでしょう。小さな心は、見るもの聞こえるものによっていろんな色に染まろうとします。純粋がゆえにどんなことでもストレートに受け入れる、言い換えれば判断する力が未熟だということですよね。何のフィルターも通さず真っすぐに染まる乳幼児期は環境によって変化し、それこそが人生の土台となるのです。
忘れてませんか?泣くこともダダをこねることも、子どもにとっては自分を伝える大事な手段だという事。
忙しいときほど泣いたり困らせる我が子を「なんで今なん‼!」と感じていたのは私だけで、子どもは、泣きたくて泣いているだけだったのに。抱きしめることでお互いが安堵できたような、そんな感覚を今でも覚えています。おさなごの訴えを押さえつけてまでやらなきゃならないことって、そんなにないのかもしれません。
本日、 入園式・進級式・そして辞令交付式を行いました。高田保育園の目標にもあるように、みんなが希望を持って生活ができるよう、園長としてばーば先生としてどうあるべきかを考えつつ過ごしていこうと思います。
さあ 令和7年度のスタートです。
ここに集うみんなが 『楽しい』と思えること、
それが自己表現のきっかけです。
いつでも帰ってきてね(5月園だよりから)
ふじ美4年生 母の日 晴れ(6月園だよりから)
姉の部屋の押し入れの奥からこのノートが出てきたとき、
わあーっと私を取り巻く空気が回転しながら50年前にワープした。まるで私は映画でも見ているかのように、その短編ストーリーに入り込む。
入退院をくり返している父親が帰ってきた。母親は小児まひの姉を連れて付き添っていたから、この日は久しぶりに家族でそろうパーテー(パーティー)。笑う声。歌う声。手をたたく音。乾杯のコップのカチンッ。
目の前の映像が消えた時、はっと我に返った。
涙が一すじ流れる。スぅーっと力が抜ける。
大事な人の魂はいつでも私の中にいるんだと気が付いた。
心のよりどころを文字にして、爆発する気持ちを治めていたかのような間違えだらけでへたくそな字。先生に見せるわけでもなかっただろうこのノート。その時の私は、50年後の私がこんな風に見るなんて思うはずもない。
愛されたこと、大切に思った気持ち、時間がたってもよみがえるあたたかいもの。それが家族。
時には疎ましく感じるその空間は、決していらないものではない。絶対に絶対に 大事なものなのです。
昔も今も変わらない願い(7月園だよりから)
暑い夏がもうすぐやってくる!! と、気持ちの準備をする間もなく真夏のような体感温度の日が続き、かと思うと やっぱり梅雨か…とジトジトが続く。体調が悪いような気分になっていた時、デスクの端に挟んであるこの写真に目がいった。
ずっと前からお星さまにお願いしてきたこと…
『 高田保育園に集うみんなが幸せでありますように 』
誰もが願う幸せとは、何なのでしょう
昔も今も、そしてこれからも変わらない命の大切さ。
生きるていることが当たり前で、隣にいる人が明日もいることになんの疑いもない日常の中で、幼い子ども達に命のはかなさを教えることは、非常にしんどいことであって、残酷すぎる。
だから私たち大人は、『生きる』ことに誠実でありたい。
嘘をつかない、真心をもって人や物事に対すること。その姿を見せること伝えることこそが、
「あなたは大切な存在」につながっていくのでしょう。
今、感じている愛される安心感が、この子の一生の支えとなっていく「心」の関連性を理解したとき、自分の大切にすべきことに気づくのである。
思いを馳せる(8月園だよりから)
猛暑を告げる蝉噪が1センチの隙間から一気に侵入してくる朝。 ドアを開けた瞬間に車内を埋め尽くしてくれる その合唱団は、だいたい長くて2週間でメンバーが入れ替わる運命にある。その高らかな鳴き声に、とにかく必死なのだろうとか、その生涯を謳歌する潔さがすごいな、、とか。人間の自分が感じる私目線。
あちらからすれば、ほっといてくれって話だよな、とかとか。そんな多分どうでもいい事に思いをはせる。
子どもたちは、プールではしゃぎキャーキャーと声を弾ませる。危険と隣り合わせの活動であることを、常に頭に置きながら、満面の笑みで一緒に楽しむ先生たち。そう、命を育てる日常は、いつも危険と隣り合わせである。だからこそ、一生懸命考え、一生懸命楽しむ。それを毎日繰り返す。楽しい日々が受け継がれていくように、精いっぱいの愛情と精いっぱいの笑顔で包み込む。押しつけではないそんな空気感が心地よく、安心させてくれる。やっぱりここはいい。
カタンッ。カタンッ。水の中から頭をもたげてこっちを見ている亀太郎。ああ君も本当は広いところに行きたいのか。いやいやもしかすると、たくさんの子どもたちに愛されて、自分が亀だと分かっていないかもしれないな。これも勝手な私目線だが。
気が付けばいろんな命が交わっている。それはみんな受け継がれたものだから、自然に馴染んでいるわけで。
もうすぐお盆。お墓参りに行こ。








