お盆(2025年度9月園だよりから)
信号で止まってあたりを見ると、トンボがたくさん飛んでいます。
お孫ちゃんを車に乗せてその話題になったのがちょうどお盆でした。私が思わず「お帰り~」と言ったものですから、「誰に言うたん?」となったわけです。以前から、お盆になると急にトンボがやってくる感覚があって「お帰り」と口にしていたようなんです。仏教的にとかそんな意味ではなく無意識につぶやいていたのでしょう。
その日も同じ感覚でした。3歳児にしてみたら、なんでお帰りなん?となるのは当然のことですよね。 さあそこからです。
「誰に言うたん?」
「トンボさんやに。いっぱい飛んどるやろ」
「なんでお帰り?」
「…そやな~ばあばのお母さんとお姉ちゃんと、お父さんと…さあ、、(なんて説明しようかな・・・)」
「ばあばのお部屋の写真の? そーか!トンボになったんか」
「じゃあ、あのトンボさんは誰?」
「…えーっと・・・」
「いっぱいおるで、わからんな~(笑)」
「うん、そうやな。」
まったりとした時間のばあばとお孫の会話。
子どもの感受性は、想像以上に豊かで透明だな・・・と改めて。
この日の会話をいつか思い出すのかな。
ガラス越しに周りの空気を感じながら車を走らせて話をするのも素敵です。小さな画面を見ているより、面白い発見があるかもしれませんね。



