一歩に気付ける柔らかい眼差し
子育て支援センター『のんの』を開設 6/4/9~OPEN
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今月のふじ美園長コラム
年度末に寄せて
保護者であった時代から、年度の終わりに書いてきた『のんの』。子どもが二人お世話になっていたから、合計何回書いただろう。
当時、まさに時間に追われながら日々を過ごしていた自分。保育園の子どもたちとは笑って過ごせるのに、家に帰ると、たぶん、きっと、バタバタ母ちゃんやイライラ母ちゃんだったのだろう。男・男・女の3兄妹は、家出をしたこともあったよう。リュックにスティックパンとラムネを入れて。一年生の長男を先頭に近くの橋の下の秘密基地とやらで座り込んで、何を話し合ったのか。暗くなりそうだったから帰ってきたという、ちょこ1時間の家出。
我慢できずに怒ったり、家が片付けられない事でイラつく自分。そんな母なのに子どもはどんどん成長して。いつも笑って楽しませてくれてた。そんなことを思いながら『のんの』の紙を前に、いつも涙があふれ出て、短い文章なのに時間がかかっていたのを思い出す。
大人になった我が子から、幼い兄妹のかわいい家出の話を聞いた時は、幾分かこの親を育てるために苦労したのだろうと反省しつつ大笑いした。
子どもを育てるなんておこがましい。我が子と、今まで出会ったたくさんの子ども達が私を育ててくれたのが現実。「今は笑い話」と話せる日が必ず来るのが子育てなんだと、どこまでもポジティブな私に育ててくれた子どもたちに感謝である。
卒園して行く子どもたちの笑顔、優しさ、パワーに支えられた大切な大切な一年が終わろうとしている。みんな、いつでも帰っておいで。高田保育園はずっと変わらないから。