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ふじ美先生の相談窓口
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059-232-2075

社会福祉法人 高田福祉事業協会
高田保育園

三重県津市一身田町280
TEL.059-232-2075
FAX.059-232-2307
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高田(たかだ)保育園は三重県津市一身田(いしんでん)町にある保育園です。
 親鸞聖人(しんらんしょうにん)を開祖とする真宗高田派の本山、専修寺(せんじゅじ)を基盤とし、『すくすくのびよ仏の子』をキャッチフレーズに、月に一度の参拝や仏教の行事を通して「生命を大切にし、感謝するこころを育てる」仏教保育をすすめています。

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全体的な計画

Ⅰ 保育の理念

 『すくすくのびよほとけのこ』
 児童福祉法と仏教保育(命を大切にし、感謝する心を育てる保育)の理念に基づき、保育に欠けるすべての子どもにとって、最もふさわしい生活の場を保障し、愛護するとともに、最善の利益を守り、保護者と共にその福祉を積極的に増進する。

Ⅱ 保育の目標

ほとけの子をのびのびと育てる
・命の尊さと生きる喜びを感じとる
・身近な自然や社会の恵みに感謝する
・みんなと仲良くし希望を持って生活する

Ⅲ 保育方針

  • 保育にかかわる専門職同士が協力したり、それぞれの専門性を発揮しながら、養護と教育の一体的な展開を図り、保育の内容の質を高め、充実させる。
  • 子どもの主体的な発達要求に応答する環境を豊かに整え、みずから興味・関心を持って環境にかかわり、チャレンジしたことへの充実感や満足感を味わわせ、年齢なりの心情、意欲、態度を養う。
  • 地域の子育て家庭に対して、さまざまな人や場や専門機関などと連携を図りながら、保育のスキルを活かして応答し、地域に開かれた育児文化の拠点としての役割を果たしていく。
  • 地球上のありとあらゆる生命、自然や社会の事象にふれて興味や関心を育て、それらに対する豊かな心や科学心、創造的な思考、環境への関心の芽生えを培う。
  • 日常の保育における経験や感動をする経験を通して、子どもの内面世界を豊かにし、話したり聴いたりする言葉への興味や関心を育て、相手の思いを理解するなど、言葉の知識や技能などを養い、自分をコントロールする力や表現力を培う。
  • さまざまな生活や虚構の世界を楽しみ、豊かな感性を身につけ、感じたこと考えたことを、いろいろな手段で表現する意欲を育て、仲間に伝える喜びや、創造性を培う。
  • 子どもの24時間の生活を視野に入れ、家庭との連携を密にして、積極的に子どもの発達過程に応じた育ちを築き、保護者の共感を得て養育力の向上を支援しつつ、エンパワメントを引き出していく。
  • 子どもが育つ道筋や生涯教育を見据えた長期的視野を持って、後伸びの力をつけ、小学校と情報の交換をしたり、交流を密にしたりして積極的に連携していく。
 

Ⅳ 発達過程

おおむね6か月未満

  • 心身の未熟性
  • 著しい身体的成長と感覚の発達
  • 首がすわる
  • 寝返り
  • 腹這い
  • 表情の変化、体の動き、喃語などによる表現

おおむね6か月から1歳3か月未満

  • 座る、はう、立つ、つたい歩き、手を使う等、運動機能の発達により探索活動が活発になる
  • 離乳食の開始から幼児食への移行
  • 大人とのかかわりが深まり、やりとりが盛んになる
  • 愛着と人見知り

おおむね1歳3か月から2歳未満

  • 歩行の開始と言葉の習得
  • さまざまな運動機能の発達による行動範囲の拡大
  • 周囲への関心や大人とのかかわりの意欲の高まり

おおむね2歳

  • 基本的な運動機能の伸長や指先の機能の発達
  • 食事・衣類の着脱・排泄など、自分でしようとする
  • 語彙の増加
  • 自己主張の高まり
  • 自我の育ち
  • 模倣ごっこや遊びが始まる

おおむね3歳

  • 基本的生活習慣の形成
  • 話し言葉の基礎の形成、知的興味、友だちへの関心の高まり
  • 予想や意図、期待を持った行動

おおむね4歳

  • 全身のバランス、体の動きが巧みになる
  • 自然など身近な環境へのかかわり方や遊び方を体得
  • 自意識及び仲間意識の高まりと葛藤の経験

おおむね5歳

  • 基本的生活習慣の確率
  • 運動遊びをしたり、全身を動かしたりして活発に遊ぶ
  • 仲間と共に遊ぶ中で規範意識や社会性を体得
  • 判断力・認識力の高まりと自主性・自律性の形成

おおむね6歳

  • 滑らかで巧みな全身運動、意欲旺盛で快活
  • 仲間の意思の尊重、役割分担や協同遊びの展開
  • 思考力や認識力の高まり、自然事象、社会事象などへの興味・関心の深まり

Ⅴ ねらい・内容

養護と教育の理念を中心に、健康、人間関係、環境、言葉、表現に配慮した保育を実施する。

0歳児

  • 保健的で安全な環境をつくり、常に体の状態を細かく観察し、疾病や異常の発見に努め、快適に生活出来るようにする。
  • 身体発達や健康状態を的確に把握しながら、ひとりひとりの子どもの生理的欲求を十分に満たし、保育士の愛情豊かな受容により、清潔で気持ちのよい生活ができるようにする。
  • ひとりひとりの子どもの生活のリズムを重視して、食欲、睡眠、排泄などの生理的欲求を満たし、生命の保持と生活の安定を図り、甘えなどの依存的欲求を満たし、情緒の安定を図る。
  • おむつが汚れたら、優しく言葉をかけながらこまめに取り替え、きれいになった心地よさが感じられるようにする。また、ひとりひとりの排尿間隔を把握し、徐々におまるなどの便器での排泄にも興味が持てるようにする。
  • 安全で活動しやすい環境を整え、姿勢を整えたり、移動したりして、いろいろな身体活動を十分に行う。
  • 寝返り、はいはい、お座り、つたい歩き、立つ、歩くなどそれぞれの状態にあった活動を十分に行うと共に、つまむ、たたく、ひっぱるなどの手や指を使っての遊びを楽しむ。
  • 個人差に応じて授乳や離乳を進め、いろいろな食品に慣れさせ幼児食への移行を図る。
  • 楽しい雰囲気の中で、ゆったりした気持ちで個人差に応じて授乳を行い、ひとりひとりに合わせてミルク以外の味やスプーンから飲むことに慣れる様にし、離乳を進めて、次第に幼児食に移行する。
  • 優しく語りかけたり、発声や喃語に応答したりして、発語の意欲を育てる。
  • 喃語や片言を優しく受け止めてもらい、発語や保育士とのやりとりを楽しむ。
  • 聞く、見る、触るなどの経験を通して、感覚器官や手指の機能の働きを促す。
  • 保育士の歌を楽しんで聞いたり、歌やリズムに合わせて手足や体を動かして楽しむ。
  • 安心できる人的物的環境の下で絵本や玩具、身近な生活用具などを、見たり、触ったりする機会を通して、身の回りのものに対する興味や好奇心の芽生えを促していくようにする。
  • 保育士に見守られて、玩具や身の回りの物でひとり遊びを十分に楽しむようにする。

1歳児

  • 健康的で安全な環境づくり、ひとりひとりの子どもの体の状態を観察し、睡眠など適切な休憩を用意し、快適な生活ができるようにする。
  • ひとりひとりの子どもの生活リズムを大切にしながら、安心して昼寝などができ、適切な休憩が出来るようにする。
  • ひとりひとりの子どもの生理的欲求や甘えなどの依存的欲求を満たし、生命の保持と情緒の安定を図る。
  • 身体発達や健康状態を的確に把握しながら、ひとりひとりの子どもの生理的欲求を十分に満たし、保育士の愛情豊かな受容により、清潔で気持ちの良い生活が出来るようにする。
  • 安心できる保育士との関係のもとで、食事、排泄などの活動を通して、自分でしようとする気持ちの芽生えを促す。
  • 楽しい雰囲気の中で、スプーンやフォークを使って、ひとりで食事をしたり間食を食べるようにする。
  • ひとりひとりの子どもの排尿間隔を知り、おむつが汚れていないときは、便器に誘い、便器での排泄に慣れるようにする。
  • さまざまな生活、遊びを通して、自由な活動を十分に行い、体を動かすことを楽しむ。
  • 登る、降りる、跳ぶ、くぐる、押す、引っ張るなどの運動を取り入れた遊びや、いじる、たたく、つまむ、転がすなどの手や指を使う遊びを楽しむ。
  • 身の回りのさまざまな物を自由にいじって遊び、外界に対する好奇心や関心を持つ。
  • 保育士に見守られ、戸外遊び、ひとり遊びを十分に楽しみ、好きな玩具や遊具、自然物に自分からかかわり十分遊ぶ。
  • 絵本、玩具などに興味を持って、それらを使った遊びを楽しみ、子ども同士のかかわりを持つ。
  • 保育士の話しかけを喜んだり、自分から片言でしゃべることを楽しんだりする。
  • 身近な音楽に親しんだり、体の動きを楽しんだりする。
  • 保育士といっしょに歌ったり簡単な手遊びをしたり、絵本を見たり、また、体を動かしたりして楽しむ。

2歳児

  • ひとりひとりの子どもの欲求を十分に満たし、生命の保持と情緒の安定を図ると共に、適切に休息の機会をつくり、集団生活による緊張の緩和を図る。
  • 生活環境を清潔な状態に保つと共に、身の回りの清潔や安全の習慣が少しずつ身に付くようにする。
  • 楽しんで食事、間食をとることができるようにする。
  • 楽しい雰囲気の中で、自分で食事をしようとする気持ちを持たせ、嫌いなものでも少しずつ食べられるようにする。
  • 安心できる保育士との関係のもとで、簡単な身の回りの活動を自分でしようとする意欲をもたせる。
  • 落ち着いた雰囲気の中で、気持ちよく昼寝をする。
  • 簡単な衣服は、ひとりで脱ぐことができるようになり、手伝ってもらいながらひとりで着るようにする。
  • 保育士といっしょに全身や手指を使う遊びを楽しむ。
  • 戸外遊びや道具で遊ぶ機会を多くして、基礎的な運動機能の発達を図る。
  • 身の回りの物や、親しみの持てる小動物や植物を見たり、触れたり、保育士から話を聞いたりして、興味や関心を広げる。
  • 身近な小動物、植物、事物などに触れ、それらに興味、好奇心を持ち、探索や模倣などをして楽しむ。
  • 保育士を仲立ちとして、生活や遊びの中で、ごっこ遊びや言葉のやりとりを楽しむ。
  • 保育士が仲立ちとなり、生活や遊びの中で、言葉のやりとりを楽しむ。
  • 興味のあることや経験したいことなどを生活や遊びの中で、保育士とともに好きなように表現する。
  • 保育士といっしょに、水、砂、土、紙などの素材に触れて楽しむ。

3歳児

  • ひとりひとりの子どもの欲求を十分に満たし、生命の保持と情緒の安定を図る。
  • 保育士にさまざまな欲求を受け止めてもらい、保育士に親しみを持ち、安心感を持って生活する。
  • 食事、排泄、睡眠、衣服の着脱等の身の回りの生活の始末のしかたや、生活のしかたを身につける。
  • 食事、排泄、睡眠、休息など生理的欲求が適切に満たされ、快適な生活や遊びをする。
  • 戸外遊びを十分にするなど遊びの中で体を動かす楽しさを味わう。
  • 戸外で十分に体を動かしたり、さまざまな遊具や用具などを使った運動や遊びを楽しむ。
  • 身近な人とのかかわり、友だちと遊ぶことを楽しむ。
  • 身近な人々の生活を取り入れたごっこ遊びを楽しむ。
  • 身近な環境に興味を持ち、自分からかかわり、生活を広げていく。
  • 身近な動植物や自然事象をよく見たり、触れたりなどして親しみや愛情を持つ。
  • 生活に必要な言葉がある程度わかり、したいこと、して欲しいことを言葉で表す。
  • 自分の思ったことや感じたことを言葉に表し、保育士や友だちと言葉のやりとりを楽しむ。
  • さまざまな物を見たり、触れたりして、おもしろさ、美しさなどに気づき感性を豊かに持つ。
  • さまざまな素材や用具を使って、描いたり、もてあそんだり、好きなように造形を楽しむ。
  • 感じたことや思ったことを描いたり、歌ったり、体を動かしたりして、自由に表現しようとする。
  • 動物や乗り物などの動きをまねて身体で表現することを楽しむ。

4歳児

  • ひとりひとりの子どもの欲求を十分に満たし、生命の保持と情緒の安定を図る。
  • 自分の気持ちや考えを安心して表すことが出来るなど、情緒の安定した生活が出来るようになる。
  • 自分で出来ることに喜びを持ちながら、健康、安全など生活に必要な基本的な習慣を次第に身につける。
  • 保育士や友だちとのつながりを広げ、集団で活動することを楽しむ。
  • 年下の子どもに親しみ思いやりの気持ちを持ったり、地域のお年寄りなど身近な人に、いたわりの気持ちを持つ。
  • 友だちと楽しく生活する中で、決まりの大切さに気づき守ろうとする。
  • 身近な環境に興味を持ち、自分からかかわり、身の回りの事物や数、量、形などに関心を持つ。
  • 自然や身近な事物、事象に触れ、驚いたり、感動したりして興味や関心を深める。
  • 具体的な物を通して数や量などに関心を持ち、簡単な数の範囲で教えたり、比べたりすることを楽しむ。
  • 人の話を聞いたり、自分の経験したことや思っていることを話したりして言葉で伝える楽しさを味わう。
  • 日常生活に必要なあいさつをし、友だちとの会話を楽しむ。
  • 感じたことや思ったこと、想像したことなどさまざまな方法で自由に表現する。
  • 童話、絵本、視聴覚教材などを見たり、聞いたりしてイメージを広げ描いたり、作ったり、さまざまに表現して遊ぶ。
  • 身近な生活経験をごっこ遊びに取り入れて、遊ぶ楽しさを味わう。

5歳児

  • 健康、安全に必要な基本的な習慣や自主強調の態度を身につけ、理解して行動できるようにする。
  • 健康、安全など生活に必要な基本的な習慣や態度が身につき、自分の体を大切にしようとする気持ちが育ち、自主的に行動することができるようにする。
  • 保育士との信頼関係の中で、自分の気持ちや考えを安心して表すことができるなど、情緒の安定した生活をする。
  • 食事のしかたやマナーが身につき、体と食べ物の関係に関心を持つ。
  • さまざまな遊具、用具を使い集団遊びや、やや複雑な行動を行うなどさまざまな遊びを楽しむ。
  • 身近な環境や自然などに自らかかわり、さまざまな事物や事象と自分たちの生活との関係に気づき、それらを生活や遊びに取り入れ、生活の経験を広げる。
  • 近隣の生活に興味や関心を持ち、人々がさまざまな営みをしていることに気づく。
  • お年寄りなど身近な人に感謝の気持ちを持つ。
  • 絵本や童話、視聴覚教材などを見たり、聞いたりして、さまざまなイメージを広げるとともに言葉に対する感性が豊かになる。
  • 人の話を注意して聞き、相手にも分かるように話す。
  • 日常生活に必要な標識や身近にある文字などに興味や関心を持つ。
  • 感じたことや思ったこと、想像したことなど工夫して、目標をもっていろいろな方法で表現する。
  • 感じたこと、想像したことを言葉や体、音楽、造形などで自由に表現したり、演じるなど、さまざまな表現を楽しむ。

Ⅵ 保育士の配慮

0歳児

  • 身体機能の未熟性が強く、病気や生命の危険に陥りやすいため、ひとりひとりの体質、発達、家庭環境などをよく理解し、それに応じて、適切に対応できるよう個別に保育を進めていく。
  • 愛情豊で適切な保育士とのかかわりが、子どもの人間形成の基盤となり、情緒や言葉の発達に大きく影響することを認識し、子どものさまざまな欲求を適切に満たし、子どもとの信頼関係を十分に築くようにする。
  • 食事、排泄などへの対応は、ひとりひとりの子どもの発育、発達状態に応じて無理のないように行い、うまくできたときは褒めるなどの配慮をする。
  • 玩具などの色彩や音色、形、感触などに留意し、目、耳の感覚機能が発達するような働きかけをする。
  • 保育士や子どもの身の回りの環境や衣類、寝具、玩具などの点検を常に行い、また、温度湿度などの保健環境に注意を払うとともに、室内環境の色彩やベッドなどの備品の配置などにも配慮する。

1歳児

  • 感染症に罹ることが多いので、発熱などの体の状態、機嫌、食欲、元気さなどの一般的状態にも十分に注意を払って観察を行う。
  • 食欲や食事の好みに偏りが現れやすい時期なので、ひとりひとりの子どもの健康状態に応じ、無理に食べさせないようにし、いっしょに噛むなどの真似をして見せ、噛むことの大切さが身につくように配慮する。
  • 歩行の発達に伴い行動範囲が広がり、探索活動が活発になり、予測できない行動も多くなるので、環境の安全性、多様な環境づくり、子どもの活動の状態、相互のかかわりなどには十分に注意をする。
  • 子どもの相互のけんかが多くなるが、自己主張を尊重しながら、保育士の優しい語りかけなどによりお互いの存在に気づくように配慮する。

2歳児

  • 生活に必要な基礎的生活習慣については、ひとりひとりの子どもの発育、発達状態、健康状態に応じ、十分に落ち着いた雰囲気の中で行うことができるようにし、その人格形成に当たっては、自分でしようとする気持ちを損なわないように配慮する。
  • 戸外遊びや遊具で遊ぶ機会を多くし、自主性に応じて遊べるように工夫する。
  • 衝動的な動作が多くなるので、安全に十分注意し、保育士がすぐ介助できる位置で見守りながら、冒険的な活動に挑戦させ、満足感を味わわせる。
  • 子ども同士のぶつかり合いが多くなるので、保育士は互いの気持ちを受容し、わかりやすく仲立ちをして、根気よく他の子どもとのかかわりを知らせていく。
  • 子どもの話は優しく受け止め、自分から保育士に話しかけたいという気持ちを大切にし、楽しんで言葉を使うことができるようにする。
  • 話したい気持ちが高まっても十分に言葉で表現できないときは、子どもの気持ちを受け止めながら、言いたいことを言葉で代弁し、表現ができた満足感を味わわせる。

3歳児

  • 子どもの気持ちを温かく受容し、優しく応答し、保育士といっしょにいることで安心できるような関係をつくる。
  • 身の回りのことは、一応自分でできるようになるが、自分でしようとする気持ちを大切にしながら、必要に即して援助する。
  • 食事は摂取量に個人差が生じるなど偏食がでやすいので、ひとりひとりの心身の状況を把握し、食事は楽しい雰囲気の中でとれるように配慮する。
  • 友だちとの関係については、保育士や遊具その他のものを仲立ちとして、その関係が持てるよう配慮する。
  • 思ったことや感じたことを言葉で表現できるよう保育士が落ち着いて聞き取り、表現したい気持ちを受け止める。
  • 身近なものに直接触れたり、扱ったり、新しいものに驚いたり、不思議に思うなどの感動をする経験が広がるように環境を整え、感動などを共感していく。

4歳児

  • 健康、安全などの生活に必要な習慣は、ひとりひとりの子どもと、保育士の信頼関係に基づいて日常生活の直接的な実体験の中で身につくようにする。
  • ひとりひとりの子どもの冒険心を大切にし、新しい運動に対する不安や恐れを、保育士が一緒にしたり、介助したりなどして取り除くようにして、いきいきとした活動が展開できるように配慮する。
  • 友だちとのぶつかり合いを経験しながら、必要なルールを作っていき、集団で活動することの楽しさを味わうことができるようにする。
  • 数、量、形などについては、生活や遊びの中で子ども自身の必要に応じて、具体的に体験できるようにして数量的な感覚を育てるようにする。
  • 子どものイメージがわき出るような素材、玩具、用具、生活用品などを用意して、のびのびと表現して遊ぶことができるように配慮する。

5歳児

  • 子どもの気持ちを温かく受容し、個人差を考慮して子どもが安定して活動できるように配慮する。
  • 身近に住んでいるさまざまな人と交流し、共感し合う経験を通して、人とかかわりを持つことの楽しさや大切さを味わうことができるような機会を多く持つ。
  • 動植物とのふれあいや飼育、栽培などを通して、自分たちの生活とのかかわりに気づき、感謝の気持ちや生命を尊重する心が育つようにする。
  • 本を見ることや身近なさまざまな文字を読む遊びを大切にし、言葉の感覚が豊かになるように配慮する。
  • 自分の伝えたいことがしっかり相手に伝わる喜びを味わうため、人前で話す機会や場面をできるだけ多く用意する。
  • 表現しようと思うもののイメージがわくような雰囲気をつくり、さまざまな材料や用具を適切に使えるようにしながら表現する喜びを知らせ、創造性が豊かになるように配慮する。

Ⅶ 家庭・地域との連携

  • 保護者の思いをしっかり受け止め、子どものようすを伝え合い、子育てを話し合うことで信頼関係、協力関係を築いておく。
  • 保育所における子どもの生活、健康状態、事故の発生などについて、家庭との密接な連絡ができるように体制を整えておく。
  • 保育所は日常、地域の医療、保健関係機関、福祉関係機関などと十分な連携を取るように努める。また、保育士は保護者に対して、子どもを対象とした地域の保健活動に積極的に参加することを指導するとともに、地域の保健福祉に関する情報の提供をする。
  • 保護者の余裕のある時間に保育参観をしてもらい、子どもの思いに気づいたり、保育士の援助のしかたを知ったりして、子どもとかかわる経験をしてもらう。
  • 保護者や、地域の子育て中の保護者が、保育所の行事に参加することで、子どもに対する関心が芽生え、親子でふれあう楽しさを知ったり、保護者同士のつながりが深まったりするように援助していく。
  • 子育ての悩みや生活の困難な問題などを、相談できる窓口を常に開放し、遠慮無く相談できるシステムを設置し、適切に必要な情報の提供や、専門機関への紹介などの具体的な援助をしたり、保護者のマンパワーを引き出して、自己解決できるよう援助したりしていく。
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